乗車時間の長い観光バスの乗客に高速のWi-Fi環境を提供し顧客満足度を高める

協力:東京バス株式会社様

株式会社ファイバーゲート

導入サービス
スマホ・モバイルルーター向けサービス
業種
情報
従業員規模
101名~500名

掲載内容は2016年8月時点のものです。

  • 課題

    訪日外国人が急増する中、無料Wi-Fiサービスの不足を改善したいと考えていました。そこで新規事業として、観光バス車内でのネット接続を無料で提供する『Wi-Fi BUSサービス』の検討を始めたのですが、高速で安定したLTE通信回線の確保が課題でした。

  • 導入後の効果

    パケットシェアにより、車両ごとの通信量にばらつきがあっても余ったデータ容量を全車両で共有できるため、容量を使い切って速度制限がかかる心配なくサービスを提供できており、好評を得ています。また、固定回線の敷設が困難な場所(船舶、一部観光スポットなど)でもmineoを利用したフリーWi-Fiの設置を進めており、混雑する時間帯でも安定した速度を実現できています。

導入の理由と背景

訪日観光客の不満はWi-Fi環境の不備

2015年、日本を訪れた外国人旅行者数は1,973万人に上った。
この年は「爆買い」が流行語大賞にノミネートされるなど、訪日外国人は急増中。
2020年には東京でオリンピックが開催されることもあり、インバウンド対応の充実は、今や国を挙げての喫緊の課題といえる。
中でも、急ぐべきは、Wi-Fi環境の整備である。
観光庁の調査では、鉄道や商業施設、観光スポットなどで、無料Wi-Fiサービスを求める外国人観光客が多い。
「韓国や台湾の観光スポットでは、たいていの場所でWi-Fiを使えるのに、日本ではそうなっていない。こうした状況は、ぜひとも改善しなければなりません」と、株式会社ファイバーゲート営業推進本部統括営業部の片岡秀仁部長は問題意識を語る。
課題解決策としてファイバーゲートの始めた新規事業が『Wi-Fi BUSサービス』。
バスにWi-Fiルータを設置し、車内でのネット接続を無料で提供するサービスである。

バスWi-Fiの課題は使いやすさと速さ

「観光バスに乗っている外国人観光客が、ネット接続する目的は主に3つ。情報検索、YouTubeなどの動画視聴とゲーム、そして最も多いのがSNSへの投稿です」と説明するのは、ファイバーゲート執行役員の小山正人氏。
観光地で撮影した風景や食べ物、自撮り画像などをバスの中でFacebookなどにアップする。
容量の大きなデータをスムーズにやり取りできるよう、『Wi-Fi BUSサービス』では回線品質にこだわった。

事業開始に当たってファイバーゲートは、複数の通信プロバイダーの回線を利用し、北海道地区で共同実証実験を実施。チェックポイントは大きく2点あった。
まずは外国人利用者が簡単な登録で利用できること。この点に関しては、ファイバーゲートの持つノウハウを活用することで、バス運行事業者から高い評価を得た。
もう1点は通信速度だ。主な利用目的が画像のアップとなれば、高速通信は必須条件である。
とはいえ、容量の大きい画像データを頻繁に投稿した結果、データの通信容量を超えてしまい、速度制限がかかるようでは意味がない。
相反する要件を満たすことができたのは、ケイ・オプティコムが提供する『mineo』だけだった。

導入の効果

安定した速さを実質使い放題で利用可能

「『mineo』のスペックは受信最大225Mbps、送信最大50Mbps。実証実験では受信で30Mbpsを超えていました。他社が1Mbpsを切るような状態だったので、速さに関しては十分に満足の行くものでした」と、片岡氏は高く評価する。
とはいえ、高速通信をひっきりなしに使えば、通信容量をすぐに使い切ってしまうのが心配だ。
こうした懸念を払拭するのが、『mineo』ならではの『パケットシェア(無料オプション)』。
これにより、余ったデータ量は翌月に繰り越せるほか、同一契約(企業管理IDが同じ)であれば繰り越したデータを共有して分け合うこともできるため、どこかの車両で余ったデータを翌月に全車両で共有可能となる。
「パケットシェアのおかげで、バスの運用台数が多いほど繰り越せるデータも多くなり、実質的に高速通信を使い放題といえるサービスを提供できています」と、小山氏は説明する。

日本全国、あらゆる場所で高速無料Wi-Fiを

Wi-Fi BUSサービス事業がスタートしたのは、2016年4月から。すでに北海道では都市間バスに加えて定期観光バスや空港連絡バス、さらに東京や大阪では観光バスにも導入され、いずれも乗客から好評を得ている。
またバス運行事業者はWi-Fiアクセス時のリダイレクト画面で多種多様なPRを行えるため、新たな収益源を得ることも可能だ。
ファイバーゲートのオリジナルWi-Fiルータは、設置が容易なため、バスだけでなくさまざまな乗り物で活用でき、さらには観光スポットや集客施設での設置も進められている。
そこで証明されたのが、『mineo』の通信品質の高さだ。

「現在、東京タワーの展望台でも当社のフリーWi-Fiサービスを採用いただいており、外国人観光客で最も混雑する時間帯でも、通信速度が安定しています。観光スポットに加えて、最終的にはあらゆる場所で無料のWi-Fiサービスを提供したい。これは観光立国を目指す国の方針にも沿ったビジネスと考えています。当社サービスのバックボーンとなり、盤石の体制でサポートしてくれているのが、ケイ・オプティコムさんの『mineo』です。これからも二人三脚で、インバウンド対応をパワーアップしていきたい」と、片岡氏は今後の抱負を語ってくれた。

mineo × 株式会社ファイバーゲート 観光バス内をまるごとFree Wi-Fiエリアにして、集客の利便性を向上!観光スポットにFree Wi-Fiエリアを設置し、来場者の満足度を向上!

お客さまプロフィール

社名
株式会社ファイバーゲート
所在地
東京都港区芝大門2-10-12 KDX芝大門ビル
URL
https://www.fibergate.co.jp/

マンション向けインターネット通信サービスをはじめ、フリーWi-Fiサービスや通信機器開発、Wi-Fi活用のマーケティングサービスまでを手掛ける一気通貫型の通信会社。「新しい通信サービスのパイオニアとなり、自ら創り出したマーケットでNo.1シェアを獲得する。」ことをモットーとする。

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