
掲載日:2025年5月8日 更新日:2025年5月8日
本記事では、スマホの通信方法である「Wi-Fi通信」と「モバイル通信」のうち「モバイル通信」に焦点を当てて、快適な通信速度の目安、速度を簡単に測定する方法、遅い場合の原因と対策を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
通信速度の単位「bps・kbps・Mbps」とは?
まずは、インターネットの通信速度を表す単位を説明します。
通信速度の単位は「bps」(ビーピーエス)です。「bps」とは「bit per second」(ビット・パー・セカンド)の略で、1秒間に何ビットのデータを送受信できるかを表します。
データ量が増えると「kbps」(キロビーピーエス)や、「Mbps」(メガビーピーエス)が使用されます。これらの数値が大きいほど高速です。
上り(アップロード)と下り(ダウンロード)の違い
インターネット通信には「上り」と「下り」の概念があります。上り(アップロード)とは、スマホからインターネット上のサーバーへデータを送信する通信のことです。つまり、「上り速度」とは「データを送るスピード」のことを指します。上り速度が速いと、メッセージやファイルの送信、SNSの投稿などもスムーズです。
一方、下り(ダウンロード)は、サーバーからスマホへデータを受信する通信です。「下り速度」は「データを受信するスピード」を指します。下り速度が速いと、メッセージの受信、Webサイトや動画の閲覧が快適になります。

「最大速度(理論値)」と「実効速度(実測値)」とは?
インターネットの速度には「最大速度(理論値)」と「実効速度(実測値)」があります。よく目にする「最大速度」は、理想的な環境下で実現可能な理論上の最高速度です。一方、「実効速度」は利用環境や回線の混雑状況などの影響を受けた実際の通信速度を指します。ご自身の利用環境での通信速度は後ほど紹介するツールを使って簡単に測定できます。インターネットの速度を判断する際は、カタログスペックの最大速度ではなく、実効速度を基準にしましょう。
【用途別】通信速度の目安

インターネットの速度は用途によって必要な帯域幅が大きく異なります。大まかな目安は以下のとおりです。
速度 | 用途 |
---|---|
32kbps | テキストのメール、メッセージ |
200kbps | IP電話、QRコード決済 |
300kbps | 音楽ストリーミング、テキスト中心のWeb閲覧やSNS |
1.5Mbps | 画像中心のSNS、標準画質の動画視聴 |
5Mbps | 高画質の動画視聴、ビデオ会議 |
通信速度の測定方法
インターネットの速度は、スピードテストツールを使って簡単に計測できます。例えばGoogle検索で「ネット 速度」と検索すると、Googleの測定ツールが表示されます。
「速度テストを実行」のボタンを押すだけで、数十秒程度で計測が完了します。ご自身の使用用途に合った通信速度が出ているかぜひ確認してみてください。

スマホの通信速度が遅い原因
スマホの通信速度が遅くなる原因は大きく分けて3つあります。
まずスマホ端末の問題、次に基地局やキャリアの問題、そして接続先のWebサイトのサーバー負荷が考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

スマホ端末に原因がある
スマホ端末の性能や不具合が原因で、通信速度が低下することがあります。具体的な原因は以下のとおりです。
- ・OSのバージョンが古い
- ・機種が古い・スペックが低い
- ・キャッシュが溜まりすぎている
- ・メモリの空き容量が少なくなっている
- ・ストレージ容量が少なくなっている
- ・電波が届きにくい場所にいる
- ・接続している人数が多すぎて回線が混雑している
- ・通信障害が起こっている
- ・速度制限がかかっている
基地局やキャリアに原因がある
スマホの通信速度低下は、基地局やキャリア側の問題が原因となっていることも少なくありません。基地局やキャリア側の問題としては、例えば以下のようなものがあります。
アクセスしているWebサイトに原因がある
特に人気のあるWebサイトへのアクセスが集中する時間帯や、大規模なセール、イベント開催時には、サーバーに過大な負荷がかかり、レスポンスが遅くなることがあります。この場合は時間をおいてアクセスするなどしましょう。
通信速度が遅い場合の対策法

まずは簡単にできる対策から試してみましょう。
スマホを再起動する
スマホの動作が遅くなったり、通信速度が落ちたりした場合、スマホを再起動すると改善する場合があります。起動しているアプリがすべて停止し、メモリがクリアされるためです。
インターネットの速度以外の不具合も再起動で改善するケースが多くあります。スマホの調子が悪いときは、まず再起動を試してみましょう。
電波が届きにくい場合は場所を移動する
スマホの電波が届きにくい場所では速度が遅くなります。例えば、地下、エレベーター内、山の中などです。窓際や屋外など開けた場所に移動してみましょう。
電波の強さを確認するには、スマホの画面上部に表示されるアンテナマークをチェックしてみてください。アンテナの本数が多いほど電波状況は良好です。
ソフトウェアアップデートをおこなう
スマホの通信速度低下の原因のひとつとして、OSやアプリのバージョンが古いことが考えられます。定期的なソフトウェアアップデートで、通信プロトコルの最適化や新しい通信規格への対応がおこなわれます。特にiOSやAndroid™の大型アップデートでは、通信関連の改善が含まれていることが多くあります。アップデート前にはWi-Fi接続とバッテリー残量の確認を忘れないようにしましょう。
キャッシュを削除する
スマホを使用していると、キャッシュと呼ばれる一時データが蓄積されていきます。このキャッシュが溜まりすぎると、通信速度が低下する原因となることがあります。キャッシュは設定アプリから削除できるので、通信が遅いと感じるブラウザなどのキャッシュを削除してみましょう。
【iPhone(Safari)の場合】
- 1.設定アプリを開く
- 2.アプリ>Safariを選択
- 3.下部にある「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 1.設定アプリを開く
- 2.「アプリ」>「アプリ管理」>「消去したいアプリ」を選択
- 3.「ストレージ使用状況」>「キャッシュを消去」をタップ
【Android™の場合】
不要なアプリやファイルを削除する
スマホの動作が遅くなる原因のひとつは、不要なアプリやファイルの増加です。特にバックグラウンドで常に動作しているアプリは、通信量やメモリを消費し続けます。まずは使っていないアプリを削除しましょう。
また、写真や動画、ダウンロードしたPDFなど、サイズの大きいファイルもストレージを圧迫します。クラウドサービスなどを活用し、バックアップをしたら端末から削除したほうがよいでしょう。
対策しても通信速度が速くならない場合

上記の対策を試しても通信速度が改善しない場合は、より根本的な対策が必要かもしれません。根本的な対策には、例えば以下のようなものがあります。
最新のスマホに機種変更する
スマホの通信速度が遅い場合、端末自体が古くなっていることが原因かもしれません。この場合、機種変更すると速くなります。古い端末と比較すると、基本的には最新スマホのほうが高性能で、より高速な処理が可能です。快適にスマホを使いたい場合は買い替えを検討してみましょう。
キャリアを変える
キャリアの電波状況がよくないと感じる場合は、他のキャリアへ乗り換えることにより通信速度が速くなる可能性があります。各キャリアは地域によって電波状況が異なるため、自分の生活エリアで強みを持つ会社があるかもしれません。
ただし、契約プランによっては月々のコストが増えることもあります。乗り換えを検討する際は、速度だけでなく料金も十分に比較・検討しましょう。
スマホの通信速度が遅いと感じたら、まずは簡単な対策から試してみましょう。スマホの再起動やキャッシュ削除など、誰でもすぐにできる方法で劇的に改善することがあります。
まとめ
それでも改善しない場合は、端末の性能やキャリアの電波状況が原因かもしれません。用途に合わせた適切な速度かどうかをまず測定し、段階的に対策を講じてみましょう。
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