
掲載日:2025年2月21日 更新日:2025年2月21日
スマホは、もはや私たちの生活に欠かせないアイテムです。突然使えなくなってしまうと生活に支障をきたすので、適切なタイミングで買い替えたいものですよね。
本記事では、スマホの寿命の目安や、買い替えタイミングの見極め方などを解説します。スマホの寿命を延ばす方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スマホの寿命はどのくらい?
スマホの寿命は、一般的には3〜4年とされています。
使い方によっては、特に劣化や故障などが起こらないまま4年以上使い続けられるケースもありますが、発売から一定期間が経過するとスマホ自体のサポートが終了する可能性があります。
例えば、iPhoneのサポート期間は約5年間、Android™のサポート期間は約2~4年間です。
サポートが終了するとOSがアップデートされなくなり、アプリが利用できなくなったり、セキュリティ対策が万全でなくなりさまざまなリスクが生じたりします。そのため、サポートの終了をスマホの「寿命」と捉える人も少なくありません。
スマホは購入から何年で買い替える人が多い?

内閣府の調査によると、携帯電話の買い替え時期の平均は購入から約4.4年です。最も多い買い替え理由は「故障」で38.7%、「上位品目への移行」も30.6%と約3割を占めています。
ただし、スマホの利用頻度によっては、もっと早いタイミングで買い替えが必要になることもあるでしょう。
スマホの買い替えを検討したいタイミング

次のような症状が表れたり、不便が生じたりした場合は、スマホの買い替えを検討しましょう。
- ・バッテリーの減りが早くなった
- ・アプリが強制終了してしまう
- ・最新OSの対応機種から外れた
- ・スマホの修理費用が高い
それぞれ、以下で詳しく解説していきます。
バッテリーの減りが早くなった
スマホは、経年劣化によりだんだんとバッテリーの持ちが悪くなっていきます。
バッテリーのみを交換することも可能ですが、バッテリーの減りが早くなったということはスマホ全体の劣化が進んでいるということなので、このタイミングで本体ごと買い替えてもよいでしょう。
バッテリーの劣化状況の調べ方
スマホのバッテリーの劣化状況を確認する方法は、以下のとおりです。
【iPhoneの場合】
- 1.「設定」アプリをタップし、「バッテリー」を選択する
- 2.「バッテリーの状態と充電」を選択する
- 3.バッテリーの最大容量を確認する
なお、バッテリーの最大容量が80%を切っている場合は、「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されます。これは、バッテリーの劣化が進んでいることをお知らせしてくれるもので、バッテリーの交換を勧める文面が続きます。バッテリーの最大容量が80%を切っている場合は、バッテリーの交換やスマホの買い替えを検討するとよいでしょう。
【Android™の場合】
Android™の場合は機種により確認方法が異なりますが、おおむね以下の手順で調べられます。
- 1.「設定」アプリをタップする
- 2.「端末情報」をタップする
- 3.「電池性能表示」や「バッテリー情報」などの項目をタップする
- 4.バッテリー性能に書かれている内容を確認する
〇 アプリ名や項目名は端末により異なることがあります。
iPhoneのようにバッテリーの最大容量が表示される場合もあれば、劣化状況について「良好」「劣化している」などのテキストが表示される場合もあるでしょう。バッテリーの最大容量が80%を切っている場合は、劣化が進んでいるサインです。
アプリが強制終了してしまう
スマホのアプリやゲームには、サービスを快適に楽しむために必要なスペックについて、推奨環境を設けています。
アップデートによってアプリやゲームがパワーアップすると、スマホに求められるスペックも上がっていきます。そのため、スマホを長年利用していると推奨環境を満たせなくなり、アプリやゲームが強制終了になってしまう場合があるでしょう。
強制終了のほかには、起動に時間がかかる、動作が遅くなる、画面がフリーズするなどの症状が表れることもあります。アプリやゲームを快適に使えないと、スマホの利便性が下がってしまうので、これらの症状が表れはじめたら買い替えを検討するとよいでしょう。
最新OSの対応機種から外れた
スマホのOSは、定期的にアップデートされます。しかし、発売から一定期間経過するとサポート対象外となり、アップデートの対象からも外れていきます。
最新OSの対象外になると、そのスマホでは、アップデートによって新しく追加される機能は使えません。また、OSのアップデートではセキュリティ面が改善されることも多いので、最新版にアップデートできないと不正にアクセスされたり、ウイルスに感染したりする危険性があります。
ただし、サポート終了後も、1〜2年間は最低限のセキュリティアップデートが適用される場合が多いでしょう。そのため、使っている機種がOSアップデートの対象から外れた場合は、なるべく2年以内に買い替えを検討することをおすすめします。
スマホの修理費用が高い
スマホが経年劣化により故障しても、状態によっては修理すれば問題なく使える可能性があります。しかし、機種によっては修理費用が高額になることもあり、買い替えたほうが安く済むケースも少なくありません。
本体代と同額とまではいかなくても、「修理に数万円かけるなら新しい機種に買い替えたい」と考える人もいるでしょう。スマホを修理に持ち込んだとき、修理費用の見積もりがあまりに高額だった場合は、買い替えを検討してもよいかもしれません。
スマホの寿命を延ばす方法

スマホの寿命を延ばすためには、バッテリーへの負荷を軽減することが大切です。
例えば、次のようなポイントに注意するとよいでしょう。
過充電の状態を避ける
過充電とは、フル充電の状態でさらに充電してしまうことです。寝ている間、スマホを充電器につないだままにしている場合などに起こりやすく、バッテリーを劣化させる原因になります。
なお、スマホの機種によっては、過充電を防止する機能がついているものもあります。例えばiPhoneの場合、iOS 13以降はスマホを80%まで充電したら、その後の充電を遅らせる機能が搭載されています。
充電中にスマホを使用しない
スマホを充電器につないだまま使用すると、バッテリーの消費と充電が同時に行われることで、劣化が進んでしまいます。
スマホを操作しているときは充電器から外す、操作していない間に充電しておく、といったように、メリハリをつけて使用するとよいでしょう。
高温環境下での使用を避ける
スマホに使われているリチウムイオン電池の最高許容周囲温度は、45度です。夏場の車内に置きっぱなしにしたり、お風呂に入りながら操作したりすると、周囲温度が45度を超える恐れがあり、バッテリーの劣化につながります。
ただし、本体が熱くなったからといって、スマホを急激に冷やすのはやめましょう。本体の内部に結露が生じて、水没したのと同じ状態に陥ってしまいます。
省エネ設定に切り替える
省エネ設定でバッテリーの消費を抑え、充電回数を減らすことでバッテリーの寿命を延ばすことができます。
例えば、iPhoneには「低電力モード」が搭載されており、バッテリーの残量が少なくなると自動的に切り替わります。低電力モードのときはメールの受信やダウンロードなどのバックグラウンドでの動作が一時的に抑えられ、バッテリーの消費を軽減することが可能です。
低電力モードは、次の手順でオンオフを切り替えられます。
- 1.「設定」アプリをタップし、「バッテリー」を選択する
- 2.「低電力モード」のオンオフを切り替える
なお、低電力モードはiPhoneが80%以上まで充電されると自動的にオフになります。
スマホ買い替え時の注意点
スマホを買い替える際には、事前に次の2つのポイントに注意しましょう。
データをバックアップする
スマホが完全に故障すると、保存していたデータを新しいスマホに引き継げなくなってしまう可能性があります。スマホに劣化の兆候が見られる場合は、日頃からデータのバックアップをとっておくとよいでしょう。
iPhoneもAndroid™も、自動でバックアップが行われるように設定できます。
【iPhoneの場合】
- 1.「設定」アプリをタップし、「ユーザ名」を選択する
- 2.「iCloud」をタップし、「iCloud バックアップ」をオンにする
【Android™の場合】
- 1.「設定」アプリをタップし、「システム」を選択する
- 2.「バックアップ」をタップし、「Googleドライブへのバックアップ」をオンにする
〇 アプリ名や項目名は端末により異なることがあります。
加入している保証サービスを確認する
スマホが故障したときは、買い替えの前に保証サービスの加入有無を確認しましょう。
通信キャリアによっては故障や破損、水濡れなどの保証サービスを提供している場合があり、加入していれば金銭的な負担を抑えながら端末の修理・交換ができます。
たとえば、「mineo端末安心保証」なら最短翌日に交換端末をお届けするので、日常生活や仕事への影響も少なく済みます。
詳しくはこちらのサービスページからご確認ください。
まとめ
スマホの寿命は、3〜4年が目安とされています。特に不具合がなければそれ以上使用できる場合もありますが、古い機種はだんだんとサポート対象外となっていき、OSがアップデートされなくなっていくので注意が必要です。また、バッテリーの劣化が一定まで進んだタイミングで、買い替えを検討する人も多いでしょう。
同じスマホを長年使い続けていると、アプリが正常に動作しなくなったり、バッテリーがすぐに減ってしまったりと、さまざまな不便が生じる可能性があります。思わぬトラブルに発展する前に、適切なタイミングで買い替えを検討しましょう。